EU内では2021/7/1から、"EU Digital COVID Certificate"という名前の統一QRコードが使われ始めました。
これによって、ワクチン接種者、コロナからの回復者、陰性証明所持者を判別することが容易になりました。
当初はワクチンパスポートが導入されるという話でしたが、実際は回復者にも陰性証明所持者にもこのQRコードが発行される仕組みに落ち着きました。
さて、このQRコードですが、陰性証明所持者はドイツでどうやって取得できるのでしょうか?今回はそれについて体験したので紹介したいと思います。
目次
コロナ関係のドイツのアプリ
- CovPass-App:EU Digital COVID Certificateを表示するアプリ。
- Corona-Warn-App:上記+接触者が陽性になった時にアラートを出すアプリ。
ドイツには、主に上記2つのコロナ関係のアプリが存在しています。
Corona-Warn-Appが最初にできたアプリで、その役割は、人との接触をブルートゥース機能で検知し、仮に接触した人が陽性になった場合にアラートを出してくれるアプリでした。
今では、アプリのアップデートとともに、QRコードの表示も担うようになりました。
アプリの現状と使い方
さて、ここからは私の経験に基づく説明になります。
今の所は上記2つのアプリが、ネット上だと陰性証明を表示できるという説明になっています。しかし、実際にやろうとすると、Corona-Warn-Appでしか表示する方法がありませんでした。
以下でそのやり方を説明していきます。
まず、ニュルンベルクでアンチゲンテストを受けられる場所はたくさんあります。そして、2つに分類することができます。
①BRK(Bavarian Red Cross)=バイエルン赤十字社が提供しているテストセンター
BRKが提供するテストセンターはこちらのHPから探して、予約することができます。
地図から受診したい場所を選び、個人情報入力画面に進むと、下方にこのようなチェックボックスがあります。
ここにチェックを入れることで、 Corona-Warn-App(=EU Digital COVID Certificateの形式)に表示することができます。画像には「Digital Green EU Certificate」と書かれていますが、これは古い呼び方です。同じ意味と考えて大丈夫です。
テスト後、結果のメールにあるリンクをクリックすると、 Corona-Warn-App にQRコードを読み込めます。それによって、アプリ内に結果を表示できるようになります。
②その他(薬局や医療機関)の医療機関
その他の医療機関は、Corona-Warn-Appのアプリ上からまとめて確認できます。( こちらのHPからも確認できます)
RKI(ロベルト・コッホ研究所)というドイツ連邦保健相の管轄する研究所が統括しているので、ドイツ全土のテストセンターが表示されています。
地図を拡大すると、マークが2種類あります。1つはEUの旗です。
このEUの旗マークの所が、 EU Digital COVID Certificate の形式で結果を提供している場所になります。
テスト後、 Corona-Warn-App内にに結果のQRコードもらうことができます。
まとめ
以上より、BRKが運営するテストセンターも、RKIが統括する医療機関も、 現状はCorona-Warn-App によって、 EU Digital COVID Certificateを表示できるということが分かります。
ちなみに、試しにEcoCareという、ニュルンベルグ空港でテストを行っている医療機関にも問い合わせました。回答はやはり、「Corona-Warn-App としか連携していない」とのことでした。
ワクチンが普及してきたとはいえ、他国に入国する時に陰性証明が義務になる場合があります。そんな時に、アプリで混乱しないよう、今回の記事が参考になれば幸いです(^^)v。
END
ドイツでコロナのセルフテストをしてみた アンチゲンテストで偽陽性だった話