ドイツにはリヒテンシュタイン城という美しいお城があります。観光地として近隣のドイツ人には人気の場所です。
この城、一説では「ルパン三世のカリオストロの城」のモデルになったという噂があります。カリオストロの城と言えばルパン三世の名作の一つ。日本人としては少々気になる所です。
そして、もう一つ気になるのはその名前。なんでドイツにあるのにリヒテンシュタインを名乗るのでしょう?
とにかく気になるので、実際に行ってみました!
すると、断崖絶壁の上の城は一度見ると忘れない光景でした(@_@)。
その全貌をさっそく紹介していきたいと思います!!
- 所要時間:2時間
- おすすめ度:★☆☆
目次
リヒテンシュタイン城
リヒテンシュタイン城に到着すると、門の所のチケットオフィスで入場券を購入します。
ガーデンor城内ツアー込みを選べるので、城内ツアー付きを購入します。
この時、次のツアーの時間をチケットに書かれているので、その時間までをガーデンで過ごすことになります(^o^)。
ガーデンの必見スポットは一つです。展望スペースです!門をくぐってまっすぐ進んでいくと、左手にすぐ城が見えます。そこを通りこしてちょっと歩けば、すぐに展望スペースにでます。
そこからの眺めこそが、この城を写真で見た時に良く目にする角度です。これです!
断崖絶壁に建っていることがよく分かり、城へ架かる橋も写るアングルです。この構図で城を見ると、まるで天空にそびえるかの如く、別世界に見えてきます。この城は「妖精の城」とも呼ばれているのですが、その意味を感じられます。
なお、城ではなく谷の方を向いても、確固たる高さを目にすることになります。
この開けた景色を何にも邪魔されずに眺めたくて、この断崖に城を建てたのだろうと想像できました(≧▽≦)。
展望を終えこのガーデンを歩いてみると、良く整えられた芝生が広がっています。意外と小さなガーデンなので、下の写真に見える範囲がほぼ全てです。
一角には大砲などを展示している建物がありました。それらを見つつブラブラしているとツアーの時間はすぐにやってきます。
いよいよ城内ツアーです。城に入るための橋の前に集合してガイドさんがやって来るのを待ちます。待っている間に、橋越しの城の景色を楽しむことができます。多くの方が順番にこの絵を写真に収めていました。
ガイドさんが来たら、いよいよこの橋を渡ります。城主になったような、ちょっと特別な気分になります!(^^)!
残念ながら城内の撮影は禁止でした。悲しいですが仕方ありません。。。
どんなツアーだったかというと、約30分で各部屋を周り、それぞれの部屋で説明を受けました。
まずは1階を見ました。武器庫、小さな礼拝堂、酒場があります。酒場というのは、城主が趣味の狩猟の後に友人と酒を飲んでいた場所だそうです。壁には狩猟の絵や、飲んでいる人々の絵が描かれていました。
次に2階です。ここには城内で一番の見どころ「騎士の間」があります。高級な家具に、壁は木のパネルで覆われ、天井は繊細なデザインが施されています。別室で演奏するオーケストラの音声が入ってくるような、吹き抜きの仕組みまでありました(@_@)。
あっという間にツアーは終わりました。
内装は豪華ではありますが、他の城に比べると生活感を感じられるという特徴があったと思いました。
さて、この城の最大の不思議、なぜ「リヒテンシュタイン」という名前なのでしょうか?リヒテンシュタイン公国とう国が別にあるのは以前紹介しました。しかし、ここはドイツです(・・?。
【リヒテンシュタイン】切手の小国の歩き方まず、アルファベットで書くと、実はスペルが違います。
- リヒテンシュタイン(国)・・Liechtenstein
- リヒテンシュタイン(城)・・Lichtenstein
城の方には「e」が入っていないのです!この城の名前を直訳すると「輝く石」です。
そして、この城の起源ですが、なんとヴィルヘルム・ハウフの小説「リヒテンシュタイン」に着想を得て建設されたものだったのです。築いた人はヴィルヘルム・ウーラッハ大公という貴族で、この小説の虜となって忠実にその世界感を再現したそうです。
つまり、小説がこの城の名前の由来なのです!
対して、国のリヒテンシュタインは「リヒテンシュタイン家」という貴族の名前から来ています。そういうわけで、両者は全然違うルーツでした 笑。
最後に噂のカリオストロの城のモデルというのは本当なのかということについての感想です。
結論、あくまで私の考えですが、モデルというには類似点が少ない、、、違うかな??と思いました 笑。類似点は以下です。
- 崖の上にある。
- 城まで橋が架かっている。
- 壁の色。
これだけだと他の城でも同じように言えるのはごまんとあるでしょう ^^;。もうちょっとカリオストロの城を期待していたので少々残念。
もちろん城としては見応えあったので、そこには満足でしたよ~(^o^)!!
兎にも角にも綺麗なお城、リヒテンシュタイン城でした!
END