スイスにある、ザンクトガレンと言う街に行ってきました。この街は7世紀にアイルランドからやってきた修道士によって修道院が築かれたことでできた街です。
そして、中世の時代になると、ボーデン湖という大きな湖が近くにあったことで、交易ルートとして栄えるようになりました。特に、繊維の交易に強い街でした。そのおかげなのか、とても貴重な中世の遺産が残っているのです。
では、それらを見ていきましょう。
目次
~ザンクト・ガレン修道院~
ここは、ザンクト・ガレンの中心にある修道院。世界文化遺産にも登録されています。
修道院図書館
さっそく、修道院のメインである図書館に向かいます。
行ってみると、残念なことに撮影が禁止されていました。しかも、靴にはスリッパを被せないと入室できないという厳重さ。
まあ、それだけ貴重なものを展示していると思うと、逆にワクワクもしてきますね。
仕方ないので、オフィシャルホームページからの引用写真を掲載します。
さて、この図書館の何が凄いかというと、蔵書の価値がすごいことです!
なぜなら、8世紀から12世紀にかけての写本を始めとして、歴史的書物が2000冊以上も蔵書されているのです。1000年以上前から残っている本なんて、人類の歴史を遡る上で、大変貴重なものに違いないです。
なんだか、人類の英知を目の前にしているみたいで感慨深いです。
当然、本に触ることはできないです。本の前には金網が張り巡らされています。金網越しに見る本は、年季が入っていて、製本もしっかりしていて、美しかったです。
もう一つの凄い点。それは、写真から分かると思いますが、図書館の内装が綺麗なんです。ロココ様式らしいです!(ロココ様式についてはコチラ。)写真を撮りたーい。。。
修道院博物館
さて、図書館とセットチケットになっている博物館が別館にあったので行ってみます。
そこでは図書館の歴史について上映されていました。
それによると、その昔、蔵書が多すぎて管理にとても苦労したようです。欲しい図書が中々見つからなかったのです。
そこで、本棚に番号を振り、その番号のところに決まった本を保管するという、今でこそ当たり前過ぎる手段が、この図書館で発明されたのです。中々リアルな話で面白いですね。
また、大変貴重そうな本が展示されているのを発見しました。
本の表紙に宝石がちりばめられています(@_@)。
ネットで情報が取れない時代、「知」というものが大変に重んじられていたことが伝わってきますね。
と、またまた大変貴重なものがありました!
9世紀に書かれた、世界最古の設計図です。
この修道院の設計図らしく、薬草の栽培エリアや、ビールの醸造エリアまで描かれているらしいです。
確かに、今でもぱっと見で設計図とわかる出来栄えです。これは感動的です!
大聖堂
さて修道院に併設して、この立派な大聖堂もあります。16世紀に建築されたものです。内装はバロック様式です!内装は白く、天井画があり、まさにバロック様式と言うような美しい様相です。(バロック様式についてもコチラ。)
~旧市街散策~
さて町をブラブラしてみましょう。
町中には中世の面影がとても残っています。入り組んだ道が多かったり、石畳だったりするからです。
そして、その面影を残しつつも、現代的なショップがたくさんあり、とても賑やかです。
ショップはどうやら、おしゃれなお店が多いです。手作り商品のお店をたくさん見かけました。
うん、歩いているだけで楽しい町です。(^^)v
そしてそして、この街のもう一つの特徴でもある、出窓は見逃せません。歩いていると、このような感じの窓がたくさんあります。
なんでも、交易で儲かった商人たちが、自分たちの成功の象徴として、こぞって作ったのがこの出窓とか。
出窓のところに座っている人をたくさん見かけたので、住んでる人にとっては今も貴重な空間なのだろうと想像できます。
~名物料理~
スイスなので、チーズフォンデュ屋に行きました。Fondue Beizli(フォンデュ・バイズリ)というお店です。
お店に”フォンデュ”と入っているので、期待ができます!(^^)!。
チーズフォンデュは、溶けたチーズとパンという、シンプルな組み合わせでサーブされました。パンは一口サイズが籠にモリモリです。最初はこんなに食べられるかなと思いましたが、意外とペロリ。
写真の色でも伝わると思うのですが、チーズがとにかく濃厚なんです!
お店によっては、チーズの割合が少ないのか物足りなさを感じたこともあります。しかし、この店はめちゃくちゃ満足できます!!家の近くにあったら通いたいです 笑。
英知が詰まった街、ザンクト・ガレンでした。
END