アルプスの少女ハイジと言えば、世界中の人が知るスイスの物語。その舞台は、スイスのマイエンフェルトという街にあります。この街では、ハイジの世界感に浸って、山頂の牧場を目指してハイキングができます。
たとえハイジファンでなくても、この景色には唸ります。
目次
~ハイジヴェーグ~
ハイジヴェーグとは、「ハイジの道」という意味です。マイエンフェルトを訪れる人は、この道をハイキングするためにやって来ます。
途中は山道ですが、舗装されていて、普通の恰好でも十分に登れます。木々に囲まれたこの道は、とても空気が澄んでいて、深呼吸したくなります。
歩いていると、木こりさんが木を切っている場所があったり、モニュメントが置かれていたりします。ぼんやり景色を見ながら歩いているだけで、日常を忘れることができます。
2時間くらい登ったでしょうか。突然に木が無くなり、牧草地帯に出ます。
ここで急にハイジの景色を思い出します。
その場所からは、遠くの雪を被った山が見えます。山は道の向こうに繋がるようにそびえ立っていて、両脇にはたくさんのタンポポが咲いています。
スイスの壮大さと、可愛らしさが一色になっていて、計算高い絵画のようです。
もう少しだけ歩くと、目指していた場所に到着します。この道は、ただ登って景色を見て下るだけではありません。皆、ハイジを彷彿させる木造の小屋を目指して歩いています。
そこはカフェになっていて、ハイキングで乾いた喉を潤してくれ、
”ハイジの世界に浸りながらお茶している自分”に浸ることができます。
水分補給になるかは別として、ビールを飲んでも良いでしょう。
湧き水でキンキンに冷やされたビールが並んでいます。ノンアルコールもあります。
ドリンク片手に景色を撮るのは鉄板です。
休んだ後は、帰路につききます。登りは写真をたくさん撮ったこともあり、2時間くらいかかりますが、下りは1時間ちょっとで下りられます。
カフェ休憩を入れて約4時間のハイジヴェーグですが、癒しの量はそれよりも遥かに大きなものとなりました。
~ワインの街マイエンフェルト~
マイエンフェルトは、実はワインの街でもあります。ワインが好きな方なら、ローカルワインにきっと興味があるはずです。
実は私もその1人。旅行をすると、ローカルビールとローカルワインをついつい探してしまいます。
マイエンフェルトに広がるブドウ畑です。写真の時期はブドウはぶら下がっていませんでした。
しかし、街中にこのような景色が広がっているのは圧巻です。
「ここのワインを飲みたい」とますます思うようになります。
いくつかあるワインショップのうち、Von Salis Vinothek という所にお邪魔しました。
ちょうど地元の方らしき人が、ワインをいくつか購入して、店の前に置いてあるテーブルで飲んでいるのを見ました。きっと地元でも人気なのでしょう。
店員さんはとても親切にワインの説明をしてくれます。試飲をさせて頂けるので、自分の好みのワインを選ぶことができます。スイスの他の地域のワインも扱っているので、色々購入しても楽しいでしょう。スイスのワインはスイス外ではあまり売られていないので、貴重な機会になります。
~ハイジ気分になる料理~
ホテル・レストラン・ハイジホフで、ロスティを頂きました。ロスティとはスイスの伝統料理で、じゃがいもを薄くスライスして焼いたガレットのようなものです。
このレストランでは、ロスティの上に目玉焼き+ベーコン+チーズを載せています。ハイジの世界で食べてそうなイメージでしょうか。
塩とコショウがベースのしっかりとした味がして、それをとろっとしたチーズとカリカリホクホクのジャガイモと合わせているので、頬張ってしまうほどに食が進みます。ビールもかなり進みますよ!!
ハイジとワインが楽しいマイエンフェルトでした。
END