【アルトシュタットホーフ醸造所】ニュルンベルクで地下通路ツアーx赤ビールxウイスキー体験!

ニュルンベルクの地下には、4階建ての地下通路が張り巡らされています。ビールのセラーに始まり、戦時中は防空壕になったり。ニュルンベルクの歴史とは切っても切れない関係です。

この地下通路、アルトシュタットホーフ醸造所から一部を見学することができます!

この醸造所では、伝統ビールの「赤ビール」を飲むことができますし、有名なウイスキーまで飲むことができます。一石三鳥くらいの観光地なので、ニュルンベルク観光では必見ポイントです(^o^)。

アルトシュタットホーフ醸造所の全体感
  • 所要時間:2時間
  • おすすめ度:★★☆

アルトシュタットホーフ醸造所

アルトシュタットホーフ醸造所は、ニュルンベルクでとても有名な醸造所&蒸留所&レストランです。この醸造所では今なお唯一、ニュルンベルクで昔よく作られていた赤ビールを製造しています。

また、ウィスキー蒸留所でもあり、「AYRER's」というブランドでシングルモルトのウイスキーも製造しています。こちらも優れもので、ドイツのベストウィスキーに選ばれたこともあります。

歴史的な岩石通路ツアー(Historische Felsengänge)

アルトシュタットホーフの目玉として、ニュルンベルクの地下通路ツアーがあります。

店の横にある受付またはネットでチケットを購入し、店の前に集合します。時間になるとガイドさんが地下へと連れて行ってくれて、ニュルンベルクのビールにまつわる歴史を説明してくれました。

アドバイス

ツアーはドイツ語でしたが、言えば英語のオーディオガイドは借りられました。

ツアーの最後には、樽から取れたての赤ビールの試飲もあります(^o^)!

ツアーの流れ

地下への階段は街中にあります。ガイドさんについて行くと、アルブレヒト・デューラー像の後ろに突如として階段の入口が現れます。ガイドさんが鍵で扉を開けてくれるのですが、この光景が探検心をくすぐります。

地下に下って行くと、空気がいきなり冷えます。

ガイドさんについて歩いていると、ビックリします。地下通路がとってもとっても広いのです。今で歩いていた地面の下に、地底の世界が広がっているような感覚です。なんと、地下4階建てだということ!(見学はほんの一部)

公式HP引用

通路の中の色々な部屋を案内し、壁にある説明ボードや絵を使いながら歴史について解説してくれます。

英語のオーディオを聞きながらついて行きましたが、けっこうオーディオとペースが違うので、合わせるのが難しかったです。。。「え、もう次行くの?」「え、いまどこ?」の連続でした 笑。

焦るし暗いので、全然良い写真が撮れなかった(> <)。

アドバイス

地下は寒いので上着を持って行った方がよいです!

そうこうしているうちにツアーは地上へと戻ります。なんと、出口は店の敷地内!

地下の迷路を探検してきた感覚です(^o^)。

次は醸造所の見学です。機械を見ながら色々と説明してくれます。麦汁の取り出し、発酵、熟成といったビールの一般的な工程です。

機械のこのサイズからローカル感が出ているのはとても良いです。

醸造所

そしてお次は、ウィスキーの樽の見学です。(というか、樽はバレルで販売するという話だったので、もしかしたら販売も兼ねている時間なのかもです。ツアー参加者には購入する人はいなかったですが)

そして、ここにきてやっとビールの試飲タイムです。

ニュルンベルクの伝統ビールである「赤ビール」です。一緒にプレッツェルも配ってもらえます。出来立てほやほやのビールの味はどうでしょう。

おお、めちゃくちゃ新鮮な風味です。フルーティなホップの香りが凄くします!飲み易いし泡まで滑らか。かなりスラスラ飲めます。

プレッツェルはもちもちしていて、程よい塩加減。ビールとの相性が抜群です!!

こんな小さいグラスじゃ物足りないです(≧▽≦)!

以上で、ツアーは終了です。この後は目の前のレストランに流れ込むこと必至の美味しさでした(*^^*)。

【チェコ:プルゼニ】ピルスナー発祥地|最高のビールを飲める。

地下通路とビールの歴史

ツアー中に知ったニュルンベルクの歴史についても少し書きます。とても面白かったので。

始まり

地下通路がニュルンベルの地下に張り巡らされ始めたのは、1380年のこと。

当時、市議会が醸造所に対し、ビールの貯蔵や発酵をする場所を保有することが義務付けました。それをきっかけに、40以上の醸造所がビールセラーを地下に設けることになったのです。それがこの地下通路の始まりです。

ニュルンベルクビール

市議会は1303年にはすでに、ビールの醸造には大麦のみを使用することを義務付けていました。小麦やライ麦等はパンの製造に充てるためです。この決まりによって、ニュルンベルクビールの味が決まり始めました。

当時の消費量はなんと今の5倍です。ビールはとても安い飲み物で、貧しい人たちの見方でもありました。アルコール度数が低めで作られたものも多く、飲料になっていたのです。

当時の水はとても不衛生なものでした。ビールのアルコールには殺菌作用があることから、水の替わりを果たしていたというわけなのです。

ニュルンベルクの伝統ビールである赤ビールもこの時代背景から生まれました。赤ビールは赤大麦を原料として作るビールです。当時のニュルンベルクはそればかりで、白ビールが作られるのは1500年代に入ってからでした。

第二次世界大戦

第二次世界大戦では、この地下通路は防空壕として大活躍しました。ニュルンベルクは1945年に、イギリスの空襲により、旧市街の9割以上が破壊されました。この時、地下通路に40000人近い人々が逃げ込み、死者を劇的に減らすことができたのです。

補足

空襲被害の後には、元の風景に近づくように復興したことで、今でも城壁で囲まれたレンガ作りの街というイメージの観光地になっています。

*ニュルンベルクがヒトラーにとって重要な拠点だったことはコチラの記事で紹介しています。

【ドイツ:帝国党大会会場文書センター】ナチスにまつわるニュルンベルクの歴史

「AYRER’s」 ウイスキー

ビールの後は、ウイスキーの飲み比べセットを楽しむのは良かったですよ(^o^)/。

飲み比べセット

最初に書きましたが、こちらのお店「ウイスキー」も美味しいのです。ドイツで初めてオーガニックウイスキーを販売したお店でもあります。

数々の賞を受賞しており、ドイツでナンバーワンになったこともあるのです!

スモーキーでいて、ちょっと奥の方からからフルーティで複雑な甘さが感じられる。樽の香りも強く、もはや味と言って良いくらい。ウイスキーに求めていた香りが凝縮されていました!!

以上、アルトシュタットホーフ醸造所の紹介でした。ニュルンベルクに来たら是非立ち寄ってください!

同じ場所でビールとウイスキーがハイレベルなのは初めて、アルトシュタットホーフ醸造所でした!

END

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