『シラクーサ』は紀元前8世紀に古代ギリシア人によって開拓されたのが始まり。そして、今でも古代を感じられる街並みが残っているのが見所でした!
観光場所は大きく2つの地域で、古い街並みを楽しめる『オルティージャ島』と、遺跡が集まる『考古学公園』です。
2泊でも十分楽しめたので、その旅程を紹介します!
- 所要時間:2泊3日
- おすすめ度:
目次
シラクーサ Day1
シラクーサまでは、電車(Trenitalia)でタオルミーナから移動しました。移動時間は2時間半ほどです。シラクーサ駅から街の中心であるオルティージャ島までは徒歩15分。
移動の利便性を考えて、ホテルは駅とオルティージャ島の間にしました。ALFEOというホテルは広くて綺麗だったのでお勧めです。
カターニア空港から来る方は、ベルトラ手配のタクシーが便利そうです。
チェックインを済ませたら、オルティージャ島へと歩きます。最初に橋を渡ると、そこからいっきに景色が賑やかになりました。
そして島の中に入ってすぐに、いきなりギリシア神殿の遺跡に出くわしました!古代の頃に栄えていた姿が想像できて、先の行程にワクワクします。
まずは腹ごしらえということで、リーズナブルに美味しいシーフードを楽しめるレストラン『Apollonion - Osteria da Carlo』に行きました。
ギリシア神殿の遺跡から小道に入っていった先にありました。グーグルマップを見てもちょっと迷ってしまいました。
人気そうなので、予約したほうが無難です。
最初にオイスターを注文しました。サーブされると、シチリア産のオリーブオイルが華やかに香っています。オイスターとの相性が凄く良いのには驚きました。
お次はグリルの盛り合わせ。当然に新鮮なシーフード達です。白身魚は淡白ながらに旨味があります。塩とオリーブオイルの味付けにて、絶品と化してました(o^^o)。
暑さや喧騒を忘れられる店内は、良い休憩にもなります。
いよいよオルティージャ島の観光名所『ドゥオーモ』へと参ります。紀元前5世紀に建てられた教会が元となっていて、当時の部分もまだ残っているのです!
教会の前は長方形の広場になっていました。同じくらいの年代と思われる土色の厳かな建物に囲まれています。テラス席もたくさん出ています。
早速ドゥオーモへと入りました。年期の入った厚く白い壁に、茶色い三角形の天井が目に飛び込んできます。
この珍しいくらいの壁の厚みは、ロマネスク様式の名残でしょうか。そして、祭壇に歩くと少し新しめのバロック様式へと変わりました。
次に側廊に入ると、この建物の一番古い部分を見ることができました。当時の石の柱がずらっと並んでいたのです。
ここを古代ギリシア人が歩いていたと思うと、不思議な感覚です。
ドゥオーモで歴史に浸った後は、カフェやお土産屋が並ぶ地域を散策です。アレトゥーザの泉を目指して歩けば、そういった街の雰囲気を楽しむことができます。
私はチョコレート屋やジェラート屋に立ち寄りました。楽しそうなお店は他にもたくさんありました。
アレトゥーザの泉へと到着です。海辺の道と交差する場所にありました。この泉はパピルスの草があることで有名です。乾いた街にうまく清涼感をもたらしていますね。
島の先端のマニアーチェ城へと向かいました。この場所まで歩くと10分ほどかかるので、観光客はぐっと減ります。
マニアーチェ城では、城塞の雰囲気を楽しんだり、ちょっとした展示物を見ることができました。とはいえ、もちろんメインは「眺望」!
海にせり出した展望台なので、四方八方がオーシャンブルー。それを見渡すのが凄く気持ちが良いです!
こちらは私が撮ったお気に入りの動画☆
ワイン好きならこの場所に是非行ってもらいたい。ディナーはワインバー『Enoteca EVOÈ』で頂きました。料理は数種のおつまみのみですが、ワインは豊富です。
店員さんが色々とお勧めをしてくれました。赤と白をいくつか飲み比べましたが、同じシチリア産でも味が少しずつ違うのがとても面白い体験でした。
本当に良質なワインばかり。太陽をもりもり浴びて育った元気なブドウが解ります。
おつまみにはフォカッチャと生ハムをオーダーしました。それもまた美味!単体でも美味しいですが、ワインと合わせると尚更です。丁寧に選定されているのでしょう。
テーブルは少ないので予約必須!
シラクーサ Day2
2日目はネアポリス考古学公園の方を散策です。シラクーサ駅近くのホテルからは、歩いて20分程。この地域では遺跡と博物館を見ることができます。
遺跡類は公園の中に集結しているため、公園を散策していていると各遺跡に巡り合う形です。遺跡に入るための自動ゲートが数か所り、チケットをかざしてから入ります。
コースになっていないので、適当な順番で見学しました。
最初に訪れたのは、『天国の石切り場』と呼ばれる場所です。なんとここ、かつてシラクーサの街を作るために、材料の岩が削られた場所でした!
確かに、明かに人の手が入ったと思われるストレートな壁が広がっています。かなり天井が高く、あちこち水が染み出ていてコケも生えています。
相当な量の岩を切り取っていることがよく分かりました。重機もない時代にこれを成し遂げるとは・・・人類の凄さを感じます。
洞窟で合唱しているサークルがいました。音の響きがステキでしたよ♪
次は『ギリシア劇場』に来ました。小高い丘の上に坂を上っていくと到達します。ここも岩山を削り出して作ったそうです。
驚くべきことに、当時の収容人数は1万5000人らしいですよ!日本武道館とほぼ同じキャパです。今でも夏の夜はコンサートを行うので、綺麗に整備されています。
この時の気温は40℃近く。ささっと見るにとどめました 笑。
公園内の最後の見どころ『古代ローマの円形闘技場』。楕円系の闘技場とは珍しいですね。ギリシア劇場よりも当時のままで見応えがあります。
岩で作られた座席に、その下に作られた通路の様子が見て取れました。3~4世紀の建造物らしいのですが、本当にしっかり築かれていて、ローマ人には感心させられます^^;。
公園を後にし考古学博物館へと向かいます。道はまっすぐ徒歩で10分で到着です。この博物館はシチリアでも屈指のコレクションだということです。
道沿いの入口は小さくて見逃しやすいのでご注意を。
中に入ると1階と2階があり、A~Fのコーナーに分かれていました。シチリアで発掘された土器、アクセサリー、彫刻、コイン等々がこれでもか!と展示されています。
考古学好きにはかなり楽しい場所に違いないです。私はそこまでではないのでざっと見ましたが、それでも感心するくらい、古いものが綺麗に豊富に保存されていました。
エアコンがあるので、公園の後に来た方が休憩にもなるのでお勧め。
カラヴァッジョの絵画『聖ルチアの埋葬』を見たい方はこちらの教会も必須!以前はドゥオーモ近くの教会にあったのですが、すでにこちらに移動していました。
この教会は博物館から10分程歩くと着きます。12:45~15:30までは教会がお昼休憩になので、レストランで休憩してから来ると良いです。
イタリアなので時間きっかりには開きませんでしたが 笑。
入ると中はこじんまりとした教会でした。カラヴァッジョの絵は威風堂々と飾られています。カラヴァッジョらしい、暗めの背景にストーリーと躍動感を閉じ込めた作品でした。
いよいよ2日目のディナーです。とっても人気で評価の高い『L'Ufficio - Ristorante a Siracusa』を予約していました。
当日のおすすめを手書きの黒板メニューを見せられる本気スタイルです。一番上に書いてあるオイスターが1個800円もするので、どんなものかと思い注文してみました。
これが大正解!ここのオイスターは他より抜きん出て美味しかったのです。甘くて磯が上品に強く香り、ぷりぷりの身。たった一個でも満足度が凄く高かったです。
その他の料理も続々と到着です。中でもイカ墨とウニのパスタは至高!イカ墨の濃厚さにウニの風味がしっかりと乗り、麺のコシがそれを下支えする、調和のとれた逸品でした。
シーフードタルタルは、新鮮な魚をハーブと合わせていてとても良い。いつもは庶民派のカンノーロがお化粧して、素晴らしいドルチェになっていたのも最高でした。
シチリア旅行中で、一番おすすめしたいレストランになりました!
シラクーサ Day3
古代にタイムスリップできたシラクーサとはお別れの時です。駅前のバス亭からパレルモへと発ちます。パレルモはシチリアの州都。観光名所が多いので気合いを入れ直します。
「シラクーサ」→「パレルモ」はINTERBUSをネットで予約しておきました。
バス亭の情報が見つけにくかったので、地図を載せておきます。
シチリアの旅はまだまだ続きます。次はパレルモの記事を書きます(^o^)。
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