火山灰の下に眠る街ポンペイ。2000年前、歴史上最大規模で人類が火山被害にあった場所がイタリアにあります。火山灰に埋もれた街は、世界遺産として今では「ポンペイ遺跡」という名前で知られています。
そして、そのポンペイ遺跡を襲った火山「ヴェスヴィオ火山」も今は観光地となっています。
もちろんポンペイ遺跡とヴェスヴィオ火山近いために、同日に両方を観光することが可能です。実際に行ってみて、その恐ろしい歴史の1ページを感じてきたので、ご紹介したいと思います。
- 所要時間:10時間
- おすすめ度:★★☆
目次
ポンペイ遺跡&ヴェスヴィオ火山への行き方
ナポリから電車で行くのが一般的です。いくつか選択肢があります。
- ヴェスヴィオ周遊鉄道
- カンパニア・エクスプレス(夏季限定の観光列車)
- トレニタリア鉄道
1番のお勧めは カンパニア・エクスプレス です。1日に4便しかないですが、夏に行くならこれに合わせるのが良いです。
線路はヴェスヴィオ周遊鉄道と同じなのですが、値段が数百円高いだけで、座れるしエアコンも効いているのです。駅では切符を持たない人が乗らないように、車掌さんが目を光らせていました 笑。これに乗ると優越感があります(*'▽')。
仮に時間が合わない場合は、通常のヴェスヴィオ周遊鉄道でしょう。トレタニア鉄道よりも、到着した後にポンペイ遺跡まで歩く距離が短くて済むからです。
ちなみに、ヴェスヴィオ周遊鉄道はソレントに繋がっているので、日帰りせずに、ナポリ⇒ポンペイ⇒ソレントもありです!私はそうしました。ソレントからは更にアマルフィ海岸に足を伸ばせますよ(^_-)-☆
【イタリア:アマルフィ&ポジターノ】ソレントからの行き方xおすすめの観光地を紹介!ヴェスヴィオ火山へは、ポンペイ遺跡の目の前から往復バスが出ています(片道約40分)。ポンペイ遺跡の前に目立つ看板のインフォメーションがあるので、そこでチケットを買いましょう。
ポンペイ遺跡
ポンペイ遺跡はゆっくり見学すると1日かかると言われています。1日でヴェスヴィオ火山まで見たい方は、そんなに悠長なことはできません。
しかし、意外と心配ありませんよ!遺跡オタクでなければ、ささっと見て2時間以内で終わります(^o^)。
2000年前の遺跡なので、見て形が分かるようなものは少ないです。一部のはっきり形が残っている場所に観光客がたくさん集まっている感じです。そういう所を見るだけで十分(素人目には)楽しいです(≧▽≦)。
では、私が見たものの一部を紹介します。
①円形闘技場
剣闘士の戦いが繰り広げられていた場所。中はかなり広く、全市民(約2万人)が収容できたと考えられている。
②小噴水の家
フレスコ画で飾られた家。ポンペイの典型的な中庭のある建築。
③ステファノの洗濯屋
この水槽で人や動物の尿で洗濯をしていた。
④ララーリオのテルモポリオ
居酒屋だった。穴の中には食べ物や酒が入っていた。
⑤ジュピター神殿
ポンペイで最も重要な神殿。
⑥バジリカ
裁判や商取引の場として使われていた。
正直、こんなに色々残っているのは本当に驚きでした。逆に考えると、火山に埋もれていなかったらきっとここまで残っていなかったでしょう。
昔の街にそのまま来たような、不思議な体験ができる遺跡でした(> <)。
ヴェスヴィオ火山
ヴェスヴィオ火山へのバスは標高1000mくらいの場所まで連れて行ってくれます。そこから火口までは1.5km程の距離を歩きます。
火口に着くと、街を見下ろすことができます。ここで噴火したら、見える範囲一帯が飲み込まれることが容易に想像でき、2000年前の悲劇がよりリアルになります。先にポンペイ遺跡を見ていたせいもあるのでしょう。
しかし、眺め自体はとても開けて気持ち良いのも確かです。
火口の周りは歩道になっています。火口を眺めながら歩きます。火口といってもぱっと見は只の砂利です。ドロドロした何かや、煙が出ているとかそういったことはありません。しかし、この窪みこそが爆発の後というのはよく分かる形状です。
火口の周りを歩くと、途中で行き止まりになります。小屋があって係員がいます。ガイドツアーに参加しないと先へは行けないようです。
私はそこまでの道のりで満足できたので、ガイドツアーには参加しませんでした。
以上、ポンペイ遺跡とヴェスヴィオ火山でした。時間がない方はポンペイ遺跡だけでも良いと思いますよ。是非楽しんでください(^o^)。
2000年前にタイムスリップ、ポンペイ遺跡でした!
END