ホーエンツォレルン城とはドイツの名城の一つです。日本でも人気の場所で、あのノイシュヴァンシュタイン城と並び称されることもあります。
山の頂上にそびえる城の様子はとても美しく、また、城壁の内側・城の中・城からの眺め、どれをとっても絵になります。
年間10万人以上が訪れるというその名城に行ってきましたので、紹介したいと思います。
- 所要時間:3時間
- おすすめ度:★★☆
目次
ホーエンツォレルン城
ホーエンツォレルン城は見どころは城壁の中詰まっています。入口でチケットを見せて敷地に入り、中を自由に散策します。 城内だけは本来ガイドツアーがあるらしいのですが、コロナ下では、ルートを自分で歩いて見学するスタイルでした。
敷地内には、城・礼拝堂・宝物庫・展望台という必見ポイントがあり、好きな順に行くことができます。全部見ても1時間半くらいです。夏ならガーデンにあるレストラン、冬なら城内のレストランで休憩するのもセットで楽しむのが良いです。
ちなみに、今でも城主はホーエンツォレルン家の子孫の方で、たまに滞在されるそうです。滞在中は、党に旗が立つそうです。
城の内部へは上の写真の入口から入ります。残念ながら内部は撮影不可でした。
流れとしては、まずは大広間のダイニングホールから始まります。天井や床は美しくデザインされ、家具や絵画ももちろん素晴らしいです。ただし、デザインは古風なのですが、出来栄えは意外と新しめな印象でした。2回の建て直しを経て、最後が1867年だからかもしれません。
ダイニングホールの次は、図書室、書斎、寝室等に続いています。一つ一つはそこまで広くはない部屋です。しかし、そこに飾られている木製の家具や煌びやかな装飾に見入ってしまい、歩調は自然と遅くなります。
最期は王妃の部屋に出ます。王妃の部屋はソファや柱などがブルーに統一されており、ブルーサロンと呼ばれています。絵画の量も多く、壁や天井は金色に装飾されています。他の部屋に比べて印象に残る部屋でした。
城内の見学出口を出ると、すぐ左に宝物庫への入口があります。残念ながらここも撮影が禁止でした^^;。
この宝物庫、部屋より物に興味がある方にはとても楽しいです。税の限りを尽くしたような、王家の衣装、杖、王冠、アクセサリーが展示されているからです。どれをとっても、宝石やパール散りばめられていて、キラキラ光っています。
そして一番の見応えは、王冠とティアラだと思います。こちら豪勢なのは言うまでもありませんが、更に上品さを兼ね備えているのが良かったです。財をアピールしてはいるのに、そこに気品と威厳を纏ったデザインで、まじまじと見つめてしまいました。
さて、外に出て、次は城壁からの景色を見に行きました。城からこの雄大な眺めを見ると、一国の長になったような気分になります(*'▽')。
フリードリヒ・ヴィルヘルム4世は、ここから見た夕日を忘れられずに、城の再建を決めたそうです。当時の全壊していた城を救ったのは、なんと景色だったということになります。それくらい、人の心に突き刺さる眺めなのです。
キリスト圏のお城には礼拝堂がつきものです。このホーエンツォレルン城も例に漏れません。とても小さなスペースでしたが、ステンドグラスと天井の星空が幻想的な空間でした。
城内で見たブルーサロンを思い出すような内装なので。もしかしたら統一感を持たせているのかもしれません。
ここだけに限りませんが、敷地内は全体的に建築や色に統一感を感じます。きっと、19世紀に再建したからなのでしょう。土地の歴史が深く、建物の歴史は浅いといのは、双方の良いとこ取りができ、良い仕上がりになりますね(*^^*)。
花より団子。ガーデンに設営されたレストランが本当に良かったです 笑。夏季限定らしいですが、冬は城内のレストランがオープンするようです。
お城を見ながら、ご当地ビールを頂きます。「プロイセン」と書かれたグラスです。
プロイセンとは「プロイセン王国」のことで、かつてドイツからポーランドにまで広がっていた国です。そのプロイセン王国を治めていたのが「ホーエンツォレルン家」で、その王家の発祥がこの地というわけです。
このビール、お世辞抜きに美味しかったです。ホップのフルーティーさ強く、後からくるはっきりとした苦み。ピルスナーのお手本のような味でした。
ビールの違い【図解】ラガービール・エールビール・ピルスナーなど、簡単に区別しようメニューにはドイツの定番、ソーセージやシュニッツェル(薄いとんかつ)等が何品かありました。私はシュニッツェルを頂きました。何が特別ということはありませんが、安定したシュニッツェルの味でした。どこで食べても美味しいのが、シュニッツェルの良い所ですからね!(^^)!。
城を後にする時は、地下通路から抜けて出られます。宝物庫のすぐ横にある階段です。ここは、ホワイトレディという亡霊が出るという伝説がある場所です。彼女の物語は14世紀から語られています。
かつての伯爵夫人が未亡人となった時に、次に結婚を望んだ相手に「4つの目が邪魔」と言われました。それを聞いて子供2人を殺害したが、後にそれは両親を意味していたと分かったのです。もちろん結婚はできず、成仏もできなかったので、ここに霊となっているというお話です。
この通路を出るとホーエンツォレルン城の観光は終了です。
小さくまとまっていて、とても観光し易いお城だったと思います。行くのにちょっと不便な場所ですが、お城に興味がある方は一度行ってみる価値がある場所だと思います。ノイシュヴァンシュタイン城とは全然違うので見比べるのは楽しいですよ(*^^*)。
プロイセンの王様気分になれる、ホーエンツォレルン城でした!
END