透き通った水によく似合う、木製の橋、カペル橋。それは、どう撮っても絵になってしまう、ルツェルンの顔です。
スイスと言えば、巨大なアルプスをまずは想像するでしょう。しかし、この小さな街ルツェルンは、それらに比肩するほど、スイスの旅行ルートに必ず入ってきます。
目次
~ルツェルンの中心カペル橋~
冒頭の写真のように、川岸から橋を眺めると、橋を中心に、上には青空、下には綺麗な水、左には風情のある建物、奥には山と教会、となっていて、構図がとにかく素晴らしいです。
写真をたくさん撮って、橋を渡れば、賑やかなカフェが並んでいます。テラス席はたくさんありますが、川岸に近い方はかなり埋まっています。オレンジのリキュール、Aperolを飲んでいる方が多いです。
川から少し離れた席になりましたが、Aperolをテーブルに置いて座っているだけで、幸せな気持ちになります。

アルコールを嗜んでいると、2回目の写真撮影の時間が訪れます。
ライトアップされた橋と、岸辺のライトが、これでもかという程の夜景を演出し始めます。
青い景色の中に茶色が映えた、昼間の景色とは打って変わり、街と橋が輝いています。自然に劣らない、人工物の力強さを感じます。

これほど、人の目を引くのには、やはりそれなりの歴史があります。カペル橋は、ヨーロッパ最古の木造の橋なのです。完成は1333年、つまり、700年近く前ということになります。
もちろん、途中で何度も修復をしているのでしょう。それでも、これほどに威厳のある佇まいなのは、その歴史あるがゆえなのだと、素直に解釈できます。
~ルツェルンの観光地~
カペル橋の話ばかりをしてしまいましたが、ルツェルンにあるのはそれだけではありません。
- ライオン記念碑
- ルツェルン美術館/ローゼンガルト美術館
- イエズス教会/フランシスコ教会/ホーフ教会
- 氷河公園
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たくさんありますが、特に私がお勧めするのは、以下の2つです。
ライオン記念碑

チラッと見て終わるものだと思うことなかれ。
岩に掘られた精細なライオンは、まじまじと観察せずには要られない程、色んなことを語っています。
表情や筋肉がとてもリアルなんです。ライオンが苦しんでいるのが一瞬で伝わってきます。よく見ると、脇腹には槍が刺さっています。
実は、フランス革命で命を落とした傭兵786人を追悼した記念碑なのです。見ている者がため息をつくように、見事に造りこまれていると感じます。
イエズス教会
他に2つのメジャーな教会がありますが、このイエズス教会の内装がとても洗練されています。
白を基調として、ピンクやゴールドで優しく装飾されているので、奥ゆかしく、気品のある夫人を連想されます。
テーブルクロス等で、何とかこの色味を家の中に取り入れたいです。高貴な雰囲気を醸し出してくれること間違いないでしょう。
なお、この教会はスイスで初めてのバロック様式の教会だそうです。ルツェルンは本当に歴史があります。

~名物料理~

ルツェルンの名物料理は、ルツェルナー・クーゲルバステーテです。
パイ生地の中に、仔牛肉をクリームソースで煮たものが詰められています。スイスと言えば放牧のイメージがありますが、クリーム+仔牛肉というのは、まさにそのイメージを体現しています。
味はシチューに近いですが、甘ったるいわけではなく、ライスに丁度合うくらいの塩っ気とスパイシーさがあります。
ルツェルンなら、あちらこちらのレストランで見かけます。私は、「Wirtshaus Taube Luzern」というレストランで頂きました。川岸のテラスが気持ちよく、店員さんも気さくで、味も良いと、三拍子揃っています。
ルツェルン、いつかまた行こうと思います。
END